さて、白血病騒動が一段落した頃、
ゆぅは1歳の誕生日を迎えました
その頃のゆぅは、
やっとつかまり立ちが出来るようになったくらいで、
ひとりたっちやよちよち歩きなどは出来ず。
言葉もまったく出てなくて、
指差しなども一切せず、またバイバイなど、
大人の真似をすることもありませんでした。
食欲は旺盛だったけど、手づかみ食べは一切しなくて、
ひたすら食べさせてもらうのを待っている子でした。
私の両親などは、発達の遅いことを気にしはじめ、
絵本をせっせと読み聞かせて言葉を教えろだの
歩く練習をさせろだの、
無理矢理にでも自分で手づかみ食べをさせろだのと、
私にやいやいうるさく言ってくるようになりました。
でも、ダンナの両親や周りのママ友さんなどには、
1人目だし男の子だしそんなもんやろ~と言われてたので、
私も自分の親の口出しをうるさく思いこそすれ、
ゆぅの発達の遅さを気にすることはほとんどありませんでした。
こちらの言うことはちゃんと分かっているようだったし、
表情もとても豊かで、よく笑い、
私やダンナにはべったり甘えてくる可愛い息子で、
普段は風邪さえめったにひかない子だったので、
この子はとても健康な子だと信じて疑ってませんでした。
…とはいっても、低ガンマグロブリン血症の経過観察は続き、
月1くらいで国立病院への通院は続いていたのですが。
1歳4ヶ月のある日、国立病院の通院日のこと。
主治医が、ゆぅをちょっと床に立たせてみました。
そして言いました。
「うん、これはもう1週間くらいで歩き出すね」と。
私達にはそんな気配はわからず、えっ??何を根拠に??
と不思議に思っていましたが、
本当に、その数日後に2、3歩歩き始め、
そこからはあっという間にスタスタ歩けるようになり、
1ヶ月後には走り回れるようになりました。
歩き始めの赤ちゃん特有の、両手を上げて歩く「ハイガード」も
一度も見られませんでした。
ただ、1歳半健診が近付いても、一向に言葉が出る気配がなく、
さすがに私も少しは気になり始めました。
指差しもせず、かわりにグーにした手で物を指して、
欲しい物を伝えたり、共感を求めたりしていました。
指先が不器用で、
ボーロをつまんで食べることが出来ませんでした。
0歳の健診でも、いつも引っ掛かってきたゆぅですが、
当然のように1歳半健診も引っ掛かりました。
「2歳になる前に、一度また見せに来て下さい」
と言われ、ああまたか…とがっくり。
とはいえ、正直面倒くさいな~
というのが本音で、
その時はまだ、そんなに深刻に捉えてはいませんでした。
今まで、首座りもお座りも歩くのも遅かったけど、
平均よりかなり遅れても、
結果的にちゃんと出来るようになったし。
言葉だって、きっとそうだ…と、固く信じていました。
けど…今思うと、この頃のゆぅって、
“逆手バイバイ”をしてたんですよね…
あの頃は気づかなかったけど、やはり特性が出ていたようです。
他にも、手が汚れることをとても嫌がって、
砂遊びや手づかみ食べを絶対にしようとしなかったり、
掃除機の音が大嫌いで、恐怖に怯えた表情で泣き続けたり…
1歳8ヶ月前になって、やっと指差しや、
携帯電話でお話しをする真似、バイバイなど、
親のしていることを真似したりするようになりました。
はっきりした言葉はないけど、
「いないいないばあ」を「なーい…ばっ!」と言いながら
するようになったり、
可愛らしい声で一日中、宇宙語でしゃべりまくってたり。
何も知らなかった私たちは、
「この分だともうすぐしゃべりそうだね~。
ずいぶん成長してるもんね」と、
ゆぅの笑顔を見ながら、呑気に話していたものでした。
1歳11ヶ月で、国立病院の主治医から、
言葉の遅さが若干気になる。個人差の範囲なのかもしれないが、
もしかしたら何かあるかもしれないし、
うっかりそれを見逃して手遅れに…
なんてことにはしたくないので、
というお話をされ、
療育センターを紹介されました。
そちらを受診したところ、そちらの先生も、
個人差かもしれないし、何かあるかもしれないし…という、
また微妙なお話でした。
そして、発達検査を受けてみますか、と言われました。
この辺になってやっと、私も
「もしかしたら、この子はただ
発達が遅いだけではないのかも…」
と考えるようになったのです。
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